防爆はかり防爆構造に関する説明

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防爆はかりに共通する防爆構造に関する説明を記載しています。


■クボタ製品の防爆構造の種類とその原理

機種 防爆構造の種類 防爆構造の原理
K2-EP-E
FC-EX
LU-BD-EXシリーズ
LU-FD-EXシリーズ
耐圧防爆構造 d 内部で発生した爆発に耐え、かつ、火炎を外部に伝播しない特別な容器の中に、電気機器を収容した構造
LU-AD-SR-IS
KL-ISシリーズ
KL-DT2-ISデータキャリア
KL-DT2-IS-E データキャリア
本質安全防爆構造 i
[ia,ib,ic]
電気回路から発生する電気火花が、周囲の爆発性雰囲気に対して着火性をもたないレベルのエネルギーに制限する構造
EXMシリーズ
KM-D-EXMシリーズ
樹脂充填防爆構造 m
[ma,mb,mc]
着火源となる部分を樹脂またはエラストマー材料の中に封入した構造


■国際整合技術指針(2015)が規定する防爆構造の種類

防爆構造の種類 記号 対応するIEC規格番号
flameproof enclosures “d”
耐圧防爆構造
d IEC 60079-1
pressurized enclosure “p”
内圧防爆構造
p IEC 60079-2
oil immersion safety “o”
油入防爆構造
o IEC 60079-6
increased safety “e”
安全増防爆構造
e IEC 60079-7
intrinsic safety “i”
本質安全防爆構造
i IEC 60079-11
type of protection “n”
非点火防爆構造
n IEC 60079-15
encapsulation “m”
樹脂充填防爆構造
m IEC 60079-18


■防爆マーキング(防爆等級)

(例) EXMシリーズ樹脂充填防爆台部(国際整合技術指針(2015)に適合)の場合


■爆発性ガス・蒸気の分類(機器グループ・温度等級)

機器グループ
ⅡA ⅡB ⅡC
温度等級
T1 アセトン、ベンゼン、
アンモニア、エタン、
トルエン、メタン、酢酸、
シクロプロパン
アクリロニトリル、
シアン化水素、
一酸化炭素
水素
T2 メタノール、1-ブタノール、
プロパン、ブタノール、
ブタン、メタクリル酸メチル
エタノール、エチレン、
エチレンオキシド、
アクリル酸エチル
アセチレン
T3 ヘキサン、ペンタン、
オクタン
アクリルアルデヒド、
ジメチルエーテル
T4 アセトアルデヒド、
トリメチルアミン
エチルメチルエーテル、
ジエチルエーテル、
ジブチルエーテル
T5
T6 亜硝酸エチル 二硫化炭素


■機器保護レベルEPL(Equipment Protection Level)

EPL 可燃性物質 ゾーン 対応する防爆構造
Ga ガス・蒸気
(グループⅡ)
0 ia,ma
Gb 1 ib,mb,d,px,py,e,o
Gc 2 ic,mc,pz,nA,nC,nR


■危険場所の分類

危険場所 定義
ゾーン0: 継続して危険雰囲気を発生する、または生成されるおそれがある場所
ゾーン1: 通常の状態において、危険雰囲気を生成するおそれがある場所
ゾーン2: 異常な状態において、危険雰囲気を生成するおそれがある場所
危険場所の分類(図示)