環境チャンバー試験装置 K-EC-2018
従来の装置では難しかった密閉チャンバー内の温度・湿度・圧力・ガス濃度を同時に制御可能な環境試験装置です。
ハードディスクの品質評価項目の一つである浮上特性を検査する際に本環境試験装置でチャンバー内部のヘリウム濃度、圧力、温度、湿度を制御することにより最適な検査環境をつくりだします。
- 概要
- 詳細・オプション
- 主仕様表
基本仕様
- (1) 温度制御: (制御範囲) -5 - 80(*1) [C] (制御精度) +/-1.0C
- – 温度制御速度は上げることが可能(ヒータークーラープレート追加オプション)
- (2) 湿度制御: (制御範囲)0(*2) – 80 [%RH] (制御精度) +/- 2.0 %RH
- – チャンバー内に設置されたウォータータンクを開閉することで水の自然蒸発を利用した湿度制御
自然蒸発のため、コンタミの発生や結露発生のリスクが低い - – 除湿する際は、Heガスやドライエアの供給を行う。ガまたはドライエアの選択は制御目標のHeガス%によって決定
- (3) 圧力制御: (制御範囲) 100 – 大気圧 [torr] (制御精度) +/- 5 torr
- (4) ガス(He, N2)制御: (制御範囲) 0 – 100 [%] (制御精度) +/-3.0%
- – ドライガスとHeガスの供給によりHeガス%を制御
- – 密閉度が高いため、He消費が少ない
*1: チャンバー内部に設置する装置の最高使用温度範囲内でご使用ください。
*2: 最低到達湿度は、ご使用になるHeガスやドライエアの湿度に依存します。
カスタム対応
- (1)チャンバーサイズ: 約1m x 1m x 1mまで対応可能
(内部空気拡散用ファンの取り付け、ウォータータンクの大型化など含む) - (2)真空対応コネクタの取付 (D-sub25ピン, D-sub37ピン, D-sub61ピン, SMA, BNC …)
- (3) ビューポートの取付
- (4) ヒータークーラープレートの増設(温度変化速度アップ)
画面表示イメージ
■ 設定画面
■ 制御結果例①(温度60℃、湿度30±1.0%、圧力500Torr、ガス濃度90±1.5%)
■ 制御結果例②(圧力、ガス濃度一定で制御し温度、湿度を制御した場合)
チャンバー写真(外観、内部)
ウォータータンク(湿度制御用)
ウォータータンクの蓋を開閉することで水の自然蒸発を利用し湿度制御を行います。
自然蒸発のため、コンタミの発生や結露発生のリスクが低くなります。
*オプションで信号取り出し用の真空対応コネクタや内部監察用の ビューポートの取付が可能です。
主仕様
温度制御 | 制御範囲 | -5~80℃ |
制御精度 | ±1℃ | |
湿度制御 | 制御範囲 | 0~80% |
制御精度 | ±2% | |
圧力制御 | 制御範囲 | 100~大気圧 Torr |
制御精度 | ±5Torr | |
ガス制御 | 制御範囲 | 0~100% |
制御精度 | ±3% |
仕様は予告なく変更することがあります。最終仕様はお客様と協議の上決定させていただきます。
ユーティリティ
電源 | 100V単相 または200V単相(電力は仕様により異なります) |
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エア | 供給圧力0.5MPa |
ガス | ヘリウム、窒素など 供給圧力0.1MPa |