はかりのはなし

アナログロードセルとデジタルロードセル

電気抵抗線式ロードセル(ひずみゲージ式ロードセル)には、アナログ式とデジタル式の2種類があります。世の中は、デジタル技術の進歩と普及により、テレビ、音楽媒体、携帯電話などを中心にアナログからデジタルへの移行がもたらされました。計量計測市場においても同様で、クボタでも自社製品の計量器・重量式フィーダはほとんどデジタルロードセル(通称D-LC)を搭載しています。

アナログロードセル

ロードセル(2mV/Vでアナログ校正)からアナログ信号(微弱電圧値)をケーブル経由で出力します。(指示計でデジタル変換を行います。)

 

アナログロードセルには誤差を引き起こす要因が以下の通り3つあります。

  1)ロードセルの誤差に加え、指示計・ケーブルによっても誤差が発生する。

  (メンテナンス・修理でケーブル、指示計などを交換した場合には、分銅による調整が必要)

  2)ロードセル、ケーブル、指示計がそれぞれ温度影響を受ける。

  3)数μVから数十mVの微弱な電圧信号のため、信号伝送中にノイズの影響を受ける。

次に述べるデジタルロードセルは、これら3つの問題を解決できます。

 

デジタルロードセル

デジタルロードセルは、ロードセル本体に増幅部、A/D変換部、演算部、通信部を組み込むことで、信号をデジタル変換して出力します。また温度センサも搭載し、温度変化による出力誤差を自動補正します。

つまり、アナログロードセルと違って以下のメリットがあります。

 

1)修理やメンテナンスでケーブル、指示計などを変更しても計量値に影響を与えることがないので、分銅調整が不要。万が一の修理の際でも、時間と修理費を節減。

2)内部で温度補正された重量データを直接デジタル信号で出力しているので、ケーブル、指示計は温度変化の影響を受けず、安定した計量が可能。

3)数Vのデジタル信号のためノイズの影響を受けにくい

 

従来よりも高い分解能で計量値を管理することも可能になりました。(弊社アナログロードセル比)


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